カウンセラーのひとりごと

これまでに書き溜めた記事を毎日1つずつ、載せて行きたいと思います。

44. 理解について

カウンセリングのイメージ

理解について

人との会話ややりとりをしていく時、双方の理解に食い違いが生じることがありますね。ここでは「理解」していくとはどういうことなのかを改めて書いてみます。

理解するということは腑に落とすということです

どの会話も、自分がしっくりこない腑に落ちないことは納得できませんね。会社で、上司の命令に心から頷けないと遂行しがたく、不満・不全感は付随するでしょう。自分がいつも不安だったり何かに怯えていたとして、それを人からどう説得どう慰められても、自分が心からそうだよなと感じられなければ、不安は解消されません。 自分が気になっていることを気のせいだと言われても 消えることはありません。

分かり易い例を挙げてみます。心療内科で鬱と診断され投薬されたとする。 鬱は、心や気持ちの苦しさが溢れ出し、身体的症状として表れているもので、投薬で身体的症状が落ち着くことはある。

しかし、医者から鬱という病気の説明をされ鬱の理解ができても、肝心の心や気持ちに対して、どこがどういう風になってしまったか、その人にあわせた説明がなかったり、ピンとくるような腑に落ちる感覚を味わえなければ落ち着いてこない。いつまでたっても、もやもや感が消えず根本解決には至れない。

症状というものは、惹き起こしたきっかけやそれまでの人生をじっくり振り返り、あくまでも自分にとって心から腑に落ち、心から納得して初めて消えるものです。不自然さが取れ、自然に流れると必要なくなるので、消えてくるということです。だから鬱を辿るには、しっくりしない感じや、もやもや、または恐怖感とか漠然とした不安感などが大切な目安なんです。

鬱でなくても、身体症状がなくても、しっくりこない事しっくりこない会話の場合も同じことです。 どうしても腑に落ちないこと、疑いもなく信じているようでも、なんとな~くしっくりこない感じを抱いているならその感覚に耳を澄ませることです。

心の底から、体の中から「ん?」と反応したり、「うん、そうそう」と頷ける、そういうサインが出る方向が理解への道。 自分を理解するのには、思考的理解より感覚的理解が重要です。 そう、考えるより感じろ! 本来なら、誰でもが出来得ることなんですよ。

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