カウンセラーのひとりごと

これまでに書き溜めた記事を毎日1つずつ、載せて行きたいと思います。

2.親のなすべきこと…子供への責任

親と子のイメージ

2.親のなすべきこと…子供への責任

親のなすべきこと。 それは、扶養や教育を施したり、子供の言動を律したり肩代わりすることではなく 『子供の自由をどこまでも守ること』 それに尽きる。自由を守るとは、子供のいかなる選択と決断をも、奪わず尊重するということ。 小難しいことではなくて、『手や口を出さずに見ていろ!』ということです。

責任とは、自分の自由な言動の経緯を、自分の言葉で明らかにし、それが自分の意思であることを認めること。 だから責任は、本来自分でしか取れない。 自分の意思を語るのには、「自分」を出さないとならないからね。 そして、経緯にしたって、合理性のある理由ばかりではなく、やってみたかった なんとなく 試してみたい ・・など、体験そのものが目的のことも多く、「自分の勝手」を持ち出さないと説明できないことも多い。

そういう自分の気持ちに従えることが自由であり、それを自分で説明することこそが自分の責任の所在を明らかにするということ。 それに対して親が、或いは周りがどう思うのかは、その人の勝手。 だから意見を言うのは構わないが、あくまでも、自分は~思う という一意見に過ぎず、押し付けやコントロールであってはならない。 親がそこで口を挟んだり手を出したりするのは、その親の不安から出るもので あって、子供の為でもなんでもない。 むしろその行為そのものが子供の自由を奪うものであり、子供の責任を奪うものであり、それは、親としての責任を負いたくない無責任な行為だ。

自分の保身、体裁で子供の自由と責任を奪うのではなく、子ども自身に体験させること、その体験を奪われないように守ることこそ親のなすべきことだと思う。 そう、もっと失敗させ! いかに黙って、いかに最後まで見ていられるか。 そう見守られて子供は初めて自由を知り、責任を覚え、親の存在に 絶対的安心感を得る。 これができてる親って、一握りだとは思うけどね。 だって、自由と責任の意味を知り、実践している親でないと、できないし。

躾や教育と偽って、子供に義務を押し付けている親は多い。 お前の為だとこじつけて、子供の自由を奪っている親は多い。 その全てが、親の身勝手なエゴでしかありません。 余談ですが、よくある、責任を取って辞任する というヤツ。 それのみではまったく責任になってない。 ただ辞めればいいというのは、責任逃れの逃げってヤツ、 無責任極まりないと思う。

責任取るというなら、それまでの経緯を、キチンと明らかにすることの方だ。 問題整理と事実関係の公表、それを認めることこそが責任。 それで初めて、次の対処が生まれるってもの。 親に当てはめても同じなんだけど、親辞めますとは言えないからね。 や、言えばいいのにね。 子供を設けた気持ちを、子育て中の気持ちを、嘘偽りなく話すだけで、 親というより1人の人間としての責任を十分に果たせる。

そういう親からは、その行為を例え子供に非難されたとしても、十分に 人間の自由と責任が伝えられているし、それによって子供も、 自らの自由と責任を、躊躇なく手に入れようとできますからね。 子供は親の鏡とはよく言ったもんだ。 子供を正す前に、親こそ自分の姿を、責任を、御点検あれ!

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