カウンセラーのひとりごと

これまでに書き溜めた記事を毎日1つずつ、載せて行きたいと思います。

9.感情のフラッシュバック

親と子のイメージ

感情のフラッシュバック

生きづらさの根本原因である自己不一致とは、親との関係の中で「こうあるべき子供」として何の疑いもなく育ってきた人に多い。ただこれに気づくとき、その、後天的に作られた形状記憶状態を戻す作業は難しい。

生きづらさを抱える人の人間関係には、人に対する恐怖や怯え、更には不信感があります。基をたどればそれは親子間で作られ、つまり家庭の中で、怖さや色んな気持ちを抱く暇や出せる空気がなかったことで感情をなくし、迎合することに馴れてしまいます。だからこそ、親以外の他人に相対したとき、本来の自分を出せないままの自分ながら、当時感じることすらできなかった恐怖が先にでてしまい、本来できる筈の会話や仕事に支障をきたしてしまうのです。

これこそが感情のフラッシュバック。日常・慢性的にまかり通っていた未必の故意に他ならないのです。フラッシュバックとは、当時は感じることができなかった、或いは感じきれていない感情を、今の自分が再体験することで感じ直し、それを正しく理解し、今の自分が昇華できるまで続きます。

そしてそこから脱却するには、当時は支配されコントロールされていた自分が、今、その間違った関係と相手を正しく非難し、今の自分は親の支配には屈せず、絶対に従わないと宣言できること。その為に親と対峙できれば一番いいのですが、怖かったり怯えビビッてたりと簡単ではない。だけれども、その一歩としてやれることは自分の感情を感じる許可を出すこと。いつものような、「はい、わかりました」「ありがとうございます」ではなく、「いちいち決めつけるな」「うっせーよ」「指図すんな」というような反感を許可すること。それから、相手から押し寄せてくる正論に、「そこじゃない」と思えること。

↓ブログ繁栄のためクリックお願いします

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセラーへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村