カウンセラーのひとりごと

これまでに書き溜めた記事を毎日1つずつ、載せて行きたいと思います。

39. カウンセリングで大事なこと

カウンセリングのイメージ

カウンセリングで大事なこと

カウンセリングにおいて、今の自分の苦しさや不安を、あの時こうだったからこうなったんだとか、親や環境がああだったからだと解っていくことがあります。

そしてそれはその通りなので、親に当り散らすのは一向に構わない。とことんぶつけて行くのはいいのですが、「親のせい」にしているうちは、これまた何も見えてこない。

大事なのは、じゃあなぜ自分はその時そうしたのか、どういう気持ち、どういう想いでそうしたのかというような、自分の中で感じていたことを深く深く知っていくことこそが大事です。

また、ただただ根っからの自分という人間の本性を知っていく時、思いもかけない自分が見えてくることもあります。自分の優しさや正しさに感嘆するばかりではなく、 未熟さやしたたかさなどに直面し戸惑うこともあります。

それはキレイごとや上っ面のお涙ちょうだい的な美談ではなく、もっと生身の、したたかで執念深い人間の部分に踏み込むことであり、どす黒くもあり、だけども生に対する真っ直ぐに躍動している自分を直視していくことです。

つまり、表向きな人格ではなく、偽らない素の自然体の自分を、責めず否定せずに掘り起こしてあげること。だからそのまんま、気負わず、作らないことが大切です。

また最終的に、それが社会の中でどんなに映ろうと、良くも悪くも「これが自分なんだ」と受け入れるしか、自分のままで生きられる道はありません。それが怖いんだと思われるのでしょうが、逆に言えば、これまでずっと自分を偽ってきたからこそ苦しかった。 ならばそれを辞める他ない、ということです。

カウンセリングの途中では、見えてくる自分に抗い、何度も行きつ戻りつの繰り返し。それを含めて、正に自分との戦いなのです。

時には感情がぶつかり合うことがある。だからこそ、その、誰ともしてこなかった本気な会話を通して、「自分とはどういう人間か」をちゃんと掴めたなら、その人生は少なくともこれまでの苦行からは開放されます。 しかしそうでない限りは、たちまち苦しさが顔を持ち上げてしまうでしょう。

どうですか?カウンセリングのイメージは??怖い、嫌だ、無理、なんて思われた方もいらっしゃると思いますが、もう少し読み進んでみてください。

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